早漏を防止するための基礎知識

『週刊ポスト』（小学館） 2005年 7月8日号によると…

　　世界初！早漏治療薬「ダポクセティン」開発へ

　　　　〜 早ければ１年後発売開始へ！

今、世界の医療関係者の間で注目を集めている 「ダポクセティン」 という薬がある。

バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの勃起不全（ＥＤ）治療薬に続き、
「セックスライフを充実させる夢の新薬」 との呼び声が高い、早漏防止薬 だ。

「ダポクセティン」は、
米大手製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社である
オーソ・マクニール製薬が開発した 射精を遅らせる効果をもつ薬 で、
昨年（2004年）12月に ＦＤＡ（米国食品医薬品局）に認可申請された。

この新薬は錠剤タイプの飲み薬で、
「セロトニン」という興奮を鎮める働きをする脳内物質を増やす作用があり、
たかぶった気持ちを抑制し、その結果、早漏を防止する という仕組みだ。

米国内での治験の結果、
射精までの時間が平均で服用前の 3〜 4倍 に伸びており、
全世界の医療関係者から注目されているのも理解できる。

「ダポクセティン」の治験は、
ミネソタ大学医学部泌尿器科のジョン・プライヤー博士らによって、
2,614人の男性を対象に、12週間にわたって行なわれた。

選ばれたのは、全員が挿入から射精までの時間が 2分以内という
早漏に悩む 18歳以上の男性。
治験前の調査では、挿入から射精までの平均時間は約 55秒 で、
射精のタイミングをコントロールできたという被験者は 2％しかいなかった。

被験者は、
それぞれ「ダポクセティン」を
「60mg服用」「30mg服用」「偽薬服用」の３グループに分けられた。
さらに、
治験対象の男性には、服用後に、女性パートナーとセックスが義務付けられ、
射精までの時間などが詳細に調査された。

その結果、挿入から射精までの平均時間は次のようになった。

　【60mg グループ】 服用前 55秒 → 服用後 219秒（3分39秒）
　【30mg グループ】 服用前 55秒 → 服用後 181秒（3分01秒）
　【偽薬 グループ】　服用前 55秒 → 服用後 116秒（1分56秒）

なんと、
ダポクセティン 60mg を投与された
治験対象者の平均時間は服用前の４倍 にもなった。

早漏は、心理的な要因が影響しているため
偽薬でも一定の効果が見られるが、
「本物」を服用した人とは、明らかな違いがある。

治験を行なったプライアー博士は こう語る。

「効果は１時間ほどで出てきますから、
性行為の 1〜3時間前に服用するのがベストです。
30ミリグラムも 60ミリグラムも、効くまでにかかる時間は変わりません。
もちろん、治験結果のとおり、
服用量の多いほうがより射精を遅らせて、女性を喜ばせることができます」

実際、治験に参加した 30代の米国人男性Ａ氏は、こう語る。

「初体験の頃から早漏で悩んでいました。
挿入して１分もてばいいほうで、
早いときには 10秒くらいで終わってしまいます。
ダポクセティンを飲んだら ３分以上、ときには５分くらい楽しめました。
硬さも 気持ちよさも損なわれません。
いつもは正常位だけで終わってしまいますが、
薬のおかげでいろいろ楽しめて彼女も喜んでいました」

また、妻を相手に試した 40代の米国人男性Ｂ氏は、
「持続させようと、セックスの最中、頭では他のことを考えたりするんですけど、
それでもすぐに射精してしまいます。
妻も口には出しませんが、不満をもっているようです。
ダポクセティンを飲んだ日は、予想もしないほど持続力が伸びました。
妻も『早く発売されないかしら』と喜んでいました」

この夢の新薬に副作用の恐れはないのか。

プライアー博士はこう答えた。

「薬の成分から考えられる副作用は、
吐き気、頭痛、下痢、めまいなどですが、
治験では、副作用の症状は、ほとんど出ていません。
現在、研究中ですが、
バイアグラなどのＥＤ治療薬との併用も可能 になる見込みです」

注目は（ダポクセティンが）日本で認可・発売されるかという点だ。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ会社で、
日本で発売される場合に販売元となるヤンセンファーマ社広報部は
「日本で発売するかどうか、まだ決定していません」 と、答えた。

また、新薬の認可権限がある厚生労働省は、
「海外で開発された新薬が認可されるまでの期間は、早くて１〜２年です」
（医薬食品局審査管理課）という。

当面は米国での認可・発売後に個人輸入するしかなさそうだが、
「ダポクセティン」は悩める男性には朗報といえよう。

　　　〜『週刊ポスト』（小学館） 2005年 7月8日号より抜粋



「ダポクセティン」は、現在 ＦＤＡ（米国食品医薬品局）の認可審査中で、
認可されれば早漏防止薬としては世界初となりますが、
認可がおりるまでには まだ時間がかかりそうです。

　　ＦＤＡで認可が下りても
　　日本の厚生労働省の認可が下りるまでには、
　　それからまた１〜２年かかっちゃいますからねぇ。。。

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