早漏を防止するための基礎知識

■射精のメカニズム（４段階）

【01】性交中のピストン運動によって、陰茎（ペニス）の末梢神経が、
摩擦による刺激や膣内のぬくもりをキャッチして、その快感を大脳に伝えます。

【02】性的な快感や興奮が最高潮に達すると、
その興奮が、大脳から腰部の射精中枢に伝わって、
射精をつかさどる末梢器官が活動し、精液が精巣から後部尿道へ排出されます｡
同時に、膀胱の括約筋（かつやくきん）が収縮して、尿道の入口が閉じます。
（尿と精液が いっしょに放出されないのはこのためです）

【03】精液が尿道に充満すると、尿道が はち切れそうに緊張します。
この状態が、いわゆる「イキそうになるとき」の射精切迫感です。

【04】尿道に大きな内圧が加わり、射精管閉鎖筋が耐えきれなくなると、
激しいケイレンとともに精液が勢いよく放出されます。
これが【 射精 】です。



■勃起のメカニズム（５段階）

【01】睾丸から分泌された精液が ある程度たまってくると、
大脳に これを体外に放出（射精）したいという欲求が生じはじめ
性的刺激に敏感になってきます。

【02】外界からの性的刺激を大脳の五感（視覚・感触など）がキャッチし、
その興奮を脊髄神経に伝えます。

【03】性的興奮が脊髄を経由して、末端（仙髄）の勃起中枢へ伝えられます。

【04】勃起中枢が機能して、下腹部の血液が大量に陰茎海綿体に流入されます。
同時にペニスの根元の括約筋が閉じ、血液の環流を不可能にします。

【05】陰茎海綿体に血液が充満し、ペニスが硬く大きくなってきます。
これが【 勃起 】です。



こうして、
ペニスは勃起すると、
女性の膣への挿入が可能となり、
精液を子宮内に勢いよく放出することができるわけです。

この「射精」「勃起」のメカニズムの途中で、
何らかの不具合や異常が生じ、そのまま放っておきますと、
早漏や勃起障害・勃起不全（ＥＤ、インポテンツ）につながっていきます。

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